ユニクロが中間価格帯になったことに気づかない茹でガエル産業アパレルの悲劇_過去反響シリーズ
原価高を消費材に転嫁:ユニクロが中価格帯へ
さて、米国では、もはや「ファストファッション悪玉説」はなくなったといえる。むしろ、「ファストファッションの勢い」こそ、見習うべきだという論調が主流になっている。アメリカが右を向いたら盲目的に右を向く日本企業はどう出るだろうか?
ファストファッションの定義を「売り切り御免」 x 「超低価格」とするなら、
私もユニクロでブルゾンを買ったのだがレジで驚いた。なんと、一着 約7,000円もするのだ。あと一声でモールの「中価格帯レベル」ではないか。「ユニクロは安い」というのは昔の話である。今、
ユニクロ最後の砦(とりで)、それも最も難しい商品は高級革小物(バッグ、財布、高級シューズ)やシルバーグッズ(男性向けファッションリングなど)だろう。こればかりは、現在のユニクロの店舗業態のままでは難しい。私は、都内の渋い個人経営のセレクトショップなでコードバンの手作りのイタリア製の財布などをみると心がウキウキしてくる。これが、クラフトマンシップを含めたリスペクトというものなのだ。
さて、今日はアパレル企業の「誰もが」思っているが、
河合拓氏の新刊、大好評発売中! 話題騒然のシーインの強さの秘密を解き明かす!!なぜ多くのアパレルは青色吐息でユニクロだけが盤石の世界一であり続けるのか!?誰も書かなかった不都合な真実と逆転戦略を明かす、新時代の羅針盤! |
プロフィール
河合 拓(経営コンサルタント)
株式会社FRI & Company ltd..代表(2023年8月1日に社名を河合拓コンサルティング株式会社より変更)Arthur D Little, Kurt Salmon US inc, Accenture stratgy, 日本IBMのパートナーなど、世界企業のマネジメントを歴任。大手通販 (株)スクロール(東証一部上場)の社外取締役 (2016年5月まで)。最近ではAI企業、金管楽器メーカー、中国企業などのスタートアップ企業のIPO支援などアパレル産業以外にクライアントは広がっている。座右の銘は生涯現役。現在は自費で大学院で経営学の、独学で英語の学び直しを行っている。
著作「ブランドで競争する技術」「生き残るアパレル死ぬアパレル」「知らなきゃいけないアパレルの話」。メディア出演:「クローズアップ現代」「ABEMA TV」「海外向け衛星放送サテライトTV」「テレビ広島」「NHKニュース」。経済産業省有識者会議にたびたび出席し産業政策を提出。デジタルSPA、Tokyo city showroom 戦略など斬新な戦略コンセプトを産業界へ提言
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