リンガーハットが冷食無人直売所を続々出店!3年で冷食自販機1000台設置めざす事業戦略とは
3年で自動販売機1000台の設置をめざす
直売所では、お客を誘引するための特別な工夫はしておらず、特段PRに力を入れているわけでもないという。「そうすることで商品力がどれだけあるか、売上の進捗に気を払いながら見極めたい」と小島氏は話す。
立地についても、現段階では条件を設けておらず、物件次第で検討していくとのことだ。「八王子店の売上が好調だからといって、駅前立地にこだわるつもりはない。青梅店は都道5号の幹線道路沿い、福岡店は近隣に住宅街が並ぶ市道沿いに出店している。この2店舗も想定どおりの売れ行きを見せており、郊外出店についても検証と分析次第で検討していく」(小島氏)
売場面積も同じく条件は決めていないという。小島氏は「面積によってはお客がセルフで商品をつくるイートインスペースの設置も可能性としてはありえる。実現には保健所の認可が必要になるが、それができればベストだろう」と語る。
リンガーハットの冷凍食品自動販売機の展開数は現在、80台ほど。直売所の冷凍食品と通常店がカニバリを引き起こすことは懸念しておらず、今後は3年以内に1000台の設置をめざしているという。
「1000台実現のために、既存の通常店への自動販売機導入を積極的に進めたい。直売所の数をどれだけ増やしていくかは現段階では想定しておらず、新店の出店は今のところ未定だ」と小島氏は説明する。