地元サッカーチームと協業、徳島のキョーエイ SNSで拡散されるスゴい販促とは?
徳島県、香川県で店舗展開するキョーエイ(徳島県/埴渕恒平社長)。商勢圏では人口減少、競争激化が進むなか、生鮮食品の強化、地域と連携したユニークな各種施策により、競争力の向上に取り組んでいる。SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)でも話題になる機会も増え、新たな客層の獲得でも成果を出しつつある。
キョーエイの強さのポイント
- 生鮮比率55%の新フォーマット
- 「すきとく市」を軸に地元の魅力を強く打ち出す商品
- 地域を盛り上げる施策を通じた強固なファンづくり
今年5月、新社長が就任
キョーエイは本部を置く徳島県を中心に、香川県でも事業展開しているチェーンストア企業である。1951年、徳島市で呉服商として創業したのが起こりで、その後、食品スーパー(SM)分野へ進出して以降は、積極的に店舗網を拡大してきた。主力のSMに併設するほか、単独店としても衣料品店、靴専門店、100円ショップ、ドラッグストア(DgS)といった業態を手掛ける。
商勢圏の状況に目を向けると、他の地方都市と同様、少子高齢化が進むのが現状である。なかでも本拠地の徳島県の高齢化率は34%弱と全国平均より約5ポイント高く、国内でも上位5番に入る水準にある。
これに伴い人口が急速に減少している。徳島県の人口は2021年10月現在、約72万人、この数値は15年と比較し約3万6000人、約4.8%も減った計算で、その減少幅は年々、大きくなっている。
競争環境では近年、他県から有力なSM企業が参入、各地で新規出店するほか、食品販売を得意とするDgS、またディスカウントストアも増えている。
厳しい経営環境のなか、今年5月、キョーエイの経営トップに就任したのが埴渕恒平社長である。「主力のSM事業に磨きをかけながら新規事業にも力を入れるなど、守りと攻めの両面を意識した施策を行っている」と話す。
SMでは、品揃えや店づくりを工夫して異業態を含む競合店に負けない集客力をつける一方、徳島県の企業や生産者と連携した地域色を訴求する独自の施策も工夫する。
現在、キョーエイが
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