地域で話題!ローカルスーパーが14社登場、“大手にはできない”強さの秘密とは?
独自の組織開発に注力するSMも
最後に、自社ならではの独自性を追求するための組織開発に力を入れるローカルSMを紹介したい。「クックマート」の屋号でSMを運営するデライト(愛知県/白井健太郎社長)は、役職・等級の昇進に偏重せず、それぞれの能力や働きがい・価値観に合った場所で活躍することが報酬に反映されるような評価制度を設けているほか、各店舗で店長とチーフ、チーフと一般社員が、1対1で面談する「1on1ミーティング」を実施。よりよい売場や働く環境に必要なことを従業員に考えさせることで現場の創意工夫を促し、競合店との差別化につなげている。
現代では、世帯人数の減少や共働き世帯の増加、働き方の多様化などにより、個人のライフスタイルや消費行動はますます複雑なものになっている。こうしたなか、商圏内のニーズに細かく対応できない店舗は消費者から見放される可能性が高い。大手より事業規模は小さいものの、組織自体も小さいためフットワークが軽く、柔軟な対応で地域に寄り添うローカルSMから学べることは少なくない。
次回からは、全国各地のローカルSM14社の取材・調査を通して、各社の強さの秘密を解説している。独自の取り組みを徹底的に追求し、地域の支持を得ているローカルSMの戦略をぜひ参考にしてほしい。
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