楽天グループは10月20日、北陸が地盤の食品スーパー、大阪屋ショップ(富山市)がネットスーパーのプラットフォーム「楽天全国スーパー」に出店すると発表した。楽天全国スーパーは今冬からのサービス開始を予定しており、大阪屋ショップは2022年秋頃に出店する。
楽天全国スーパーは、食品スーパー事業者が短期間でネットスーパーを立ち上げられるプラットフォームで、楽天が西友と共同運営する「楽天西友ネットスーパー」のノウハウを盛り込む。
受注管理やオンライン決済などネットスーパーの運営に必要なシステムを提供するほか、ネットスーパーへの集客や販促支援、配送オペレーション立ち上げのコンサルティングなども行う。食品スーパー事業者は初期費用なしで利用でき、売り上げに応じたシステム利用料とマーケティング費用を負担する。
楽天ネットスーパーへの出店で合意したのは、群馬県に本社を置くベイシア(前橋市)に次いで大阪屋ショップが2社目となる。大阪屋ショップは1973年創業で、富山と石川の両県で49店舗を展開している。18年6月から共通ポイントサービス「楽天ポイントカード」と電子マネー「楽天Edy」を導入しているほか、21年2月にはスマートフォン決済の「楽天ペイ(アプリ決済)」にも対応するなど、楽天グループと関係が深い。