強力な集客力だけじゃない!GUがライブコマースと相性がよい訳
GUに学ぶ!ポストコロナで求められる小売の新しい視点とは
生配信のライブコマースは、ある意味で利用者に時間的制約を与えることになるが、もちろんアーカイブで過去の配信は閲覧できる。そうなれば、ライブコマースは実質、有意義な解説付きのECとして、効率的にEC化を推進することにもなる。
この先、顧客と対面し、直接商品を買ってもらうことがなくなることはないにしても、すでにそうであるように「リアル」はもはや販売スタイルのひとつの選択肢でしかない。その意味では、これからの小売は単にいかに売るかだけでなく、一般的なECやライブコマースなども含む多様な販売スタイルから逆算した製品づくりという視点を持つことも重要になってくるのかもしれない。
同時にライブコマースとEC、店舗を一体化させる、という視点も欠かせないだろう。ライブコマースでもリアル店舗でも、欠かせないことは、商品知識をベースに「お客のファッションの悩み」を解決し、満足を提案・提供することにある。
その点でジーユー独自の取り組みといえるのが、全国店舗にいる「おしゃリスタ」というコーディネート提案スタッフだ。「おしゃリスタ」はジーユー社内で定められた基準(ファッション知識やスタイリング知識、お客さま接客など)をクリアしたスタッフのみに許される称号で、日々その育成のための社内研修や店舗でのトレーニングを行っている。こうした人材を増やすことこそが、リアル店舗、ライブコマース双方の販売力を高めるとともに、「この人なら悩みを解決してくれる」というチャネルに制限されない顧客との結びつきを作ることができると言えるだろう。