業界の壁を超えたSDGs戦略 廃棄食材で染めるファッションアイテムに脚光!
海外から注がれる熱い視線
同社のECサイトの購買層は30~40代だが、近年は、ミレニアル世代やZ世代のファンが増えているという。
「環境教育を受けている影響でしょうか。社会的意義を重視して商品を選ぶ傾向にあるようで、実はこの取材の後にも大学生に講義をするんです。若い世代の消費者心理にも対応していきたいですね」(同)
“メイド・イン・ジャパン”の技術を伝えるべく海外展開も視野に入れている。「欧州はSDGsの先進国です。サステナブル志向の海外ブランドから問い合わせが相次いでいます。フードロスは世界の課題ですから、さまざまなビジネス展開を検討していきたい」(同)
直近では、赤かぶとコーヒーを染料として再活用した「コンバース イーシーラボ(converse e.c.lab)」の新作が9月より発売予定だ。
「弊社は繊維を中心としたライフスタイル提案商社です。商品をPRする上で、サステナブルな文脈は重要です。しかし、それ以上に大切なのはファッション性や機能面で選ばれること。今後も感度を上げて、消費者を惹きつける商品を展開していきます」(同)