サムスン・グループ、今後3年で2060億ドル投資 バイオやAIなど
[ソウル 24日 ロイター] – 韓国のサムスン・グループは、バイオ医薬、人工知能(AI)、半導体、ロボット工学に今後3年間で240兆ウォン(2056億4000万ドル)を投資する。
サムスン電子が24日、明らかにした。新型コロナウイルス後の成長を目指す。
半導体など重要産業で世界的な地位を強化するとともに、次世代通信やロボット工学といった新分野でさらなる成長機会を模索する。
内訳は未公表。合併・買収(M&A)を通じて、技術と市場でのリードを強化する方針を示した。
米国の半導体工場に170億ドルを投資するとの報道についても、詳細を明らかにしなかった。テキサス州に提出された文書によると、同社は半導体受託生産工場の建設候補地として、同州ウィリアムソン郡を検討している。1800人の新規雇用が創出される見通し。
2018年に発表した3カ年戦略との比較では30%の増額となった。特に国内外が「緊急事態」にある中、技術面のリードを維持するため、増額を決めた。
サムスン電子は「半導体は韓国経済を守る産業だ。積極的な投資は生き残りをかけた戦略で、一度競争力を失えば、まず二度と取り戻せない」と述べた。
世界的に半導体が不足する中、ライバルの台湾積体電路製造(TSMC)や米インテルも多額の投資を進めており、先進半導体分野の競争は激化している。
韓国公正取引委員会によると、サムスン・グループの系列企業は59社、総資産は457兆ウォン。
贈賄罪などで実刑が確定し、服役していたサムスン電子の李在鎔(イ・ジェヨン)副会長は今月13日に仮釈放された。