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パナソニック、米ソフト大手を7800億円で買収

パナソニックのゴロ
4月23日、パナソニックは、米サプライチェーンソフトのブルーヨンダ―の株式80%を追加取得し、完全子会社化すると発表した。写真は2015年10月、幕張で撮影(2021年 ロイター/Yuya Shino)

[東京 23日 ロイター] – パナソニックは23日、米サプライチェーンソフトのブルーヨンダ―の株式80%を追加取得し、完全子会社化すると発表した。買収総額は有利子負債の返済分と合わせて約7800億円。

パナソニックは昨年7月に、同社株式の約20%を取得済み。会見した楠見雄規最高経営責任者(CEO)は、以前から完全子会社を訴える声が社内にあったことを明かしつつ、「非常に(買収額が)巨額なので、判断が後手に回ったところがあるが、(ブルーヨンダ―のソフトを)導入した現場を見て、これは急がないといけないと思うに至った」と説明した。

ブルーヨンダーは人工知能(AI)で需要などを予測し、サプライチェーン(供給網)の見直しを支援するソフトを開発している。

買収資金71億ドル(1米ドル=110円で換算)には約35億ドルの手元資金を充て、残額をブリッジローンで調達。その後劣後債へ借り換える。21年度第3・四半期までに買収を完了させる予定。