AIカメラ50台!DCMホーマック初の“スマートホームセンター”、鳥取大通店を徹底解説!

阿部 幸治 (ダイヤモンド・チェーンストア編集長)
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AIカメラ50台で、入店から退店までのお客の動きを把握

店内に50台のAIカメラが設置された
店内に50台のAIカメラが設置された

 スマートホームセンターについては、アイリスオーヤマ製の50台のAIカメラ(その他通常の防犯カメラ50台)を、売場入り口、レジなど店内各所に設置。お客の購買行動の分析や客動線の正確な把握を通して、売場づくりや商品配置に生かすねらいがある。まず、売場入り口にある大型サイネージの上に取り付けられたカメラで、お客一人ひとりを識別したフェイスIDを自動作成する。お客が店内を動き回るたびに、売場各所のAIカメラが検知、お客が店に入ってから出るまでの行動を把握することができる。これらを元に、メーカーにフィードバックしたり、売場づくりや商品の見せ方を変えるなど、よりお客の購買を刺激する売場を作ることをめざす。ちなみにAIカメラの導入コストについては、アイリスオーヤマの担当者曰く、「他の小売業が先行して行っているものと比べるとグッと現実的」だという。

DIYリフォームコーナー
DIYリフォームコーナー

 ②の「DIYリフォーム」とは、お客自らが道工具を用いて、セルフリフォームをするという提案型売場だ。実際、外壁や水回り、ユニットバスの交換・取り付けなど大掛かりなリフォームは業者に任せる一方で、壁、床、天井、収納などのリフォームを自分で行う人は増えている。そうした動きをいち早く察知したDCMホーマックでは中古住宅を2棟購入し、「素人同然」と言う同社社員が、プロの手ほどきを受けながら、イチから住宅をフルリフォーム。そこで得た知見や手順を売場各社で商品とともに動画や写真、実際のリフォーム後見本などを活用して紹介。「DIYリフォームに興味があるけれども、不安がある人」の背中を押す売場をつくっている。例えばフローリングの張り替えの場合、プロに頼むと約6万円、自分で施工すると半分以下の約2万7000円で済むことをポップでアピールしていた。

 同店ではDIYリフォームコーナーを大きく取り、壁紙の張り替え、天井の施工、収納棚の新設、万が一失敗したときの補修の方法などを提案する。一部の既存店にもすでにDIYリフォームコーナーは導入済みで、圧倒的に若い女性客が多いのだという。

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記事執筆者

阿部 幸治 / ダイヤモンド・チェーンストア編集長

マーケティング会社で商品リニューアルプランを担当後、現ダイヤモンド・リテイルメディア入社。2011年よりダイヤモンド・ホームセンター編集長。18年よりダイヤモンド・チェーンストア編集長(現任)。19年よりダイヤモンド・チェーンストアオンライン編集長を兼務。マーケティング、海外情報、業態別の戦略等に精通。座右の銘は「初めて見た小売店は、取材依頼する」。マサチューセッツ州立大学経営管理修士(MBA)。趣味はNBA鑑賞と筋トレ

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