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ヤマト、EC商品を最寄りの小売店舗で受け取ることができる新サービス開始

ヤマトHD
ヤマト運輸と契約したEC(インターネット通販)サイトで購入した商品を、最寄りの小売店舗で受け取ることができる新サービスを11月24日発送分から始める。写真は都内で2017年2月撮影(2020年 ロイター/Toru Hanai)

 ヤマトホールディングス傘下のヤマト運輸は、同社と契約したEC(インターネット通販)サイトで購入した商品を、最寄りの小売店舗で受け取ることができる新サービスを11月24日発送分から始める。サービス開始時点での受取可能店舗は食品スーパーやドラッグストアなど約600店舗だが、順次増やしていく。

 英ドドル・パーセル・サービス(Doddle Parcel Services、ロンドン)が提供する「Click & Collect(クリック・アンド・コレクト)システム」を導入することで、新サービスを実現した。

 8月から受取拠点となる店舗の募集を始めたところ、「マルイ」「モディ」を展開する丸井、紳士服専門店のはるやま商事、岡山県が地盤の食品スーパーの天満屋ストア、福岡県を中心に調剤薬局・ドラッグストアを運営する大賀薬局などから申し込みがあった。

 受取拠点となる店舗は、新たなシステム投資は必要ない。サービス利用者が提示する二次元バーコードを専用端末で読み取るだけで、荷物を引き渡すことができる。引き渡した荷物の個数に応じて手数料収入が入るほか、自店舗の割引クーポンを発行できるので、ついで買いや新規客の集客を期待できる。

 利用者はECサイトで商品を購入した後、ヤマト運輸から届くメールに記載されたURLから受取店舗を選択。店舗に商品が到着すると、バーコードが添付されたメールが届く。

 ドドル社のEC向け返品・受取サービスプラットフォームは、米アマゾン・ドットコムや米郵便公社(USポスタルサービス)、オーストラリア郵便公社などで採用されているという。

受取可能店舗は約600店舗からスタートし、順次増やしていく