アパレル大手のワールドは10月9日、希望退職を募集した結果、294人が退職すると発表した。募集人数は約200人としていたが、それを大きく上回る社員が退職することになった。
同社は9月14日から30日まで希望退職を募集した。対象は11月20日時点で40歳以上の社員で、店舗従事者は含まない。希望退職に応じた社員は、11月20日もしくは2021年3月末までの会社が指定する日に退職する。
同社は8月5日に発表した構造改革案には、希望退職の実施のほか、ブランドの統廃合、358店舗の閉鎖などが盛り込まれていた。構造改革は今期中に実行し、希望退職者への退職金の加算を含めて通期で57億円の構造改革費用を計上する予定。
21年3月期通期の連結業績(国際会計基準)は、売上高に当たる売上収益が前期比15.7%減の1992億円、営業損益が67億円の赤字(前期は123億円の黒字)、純損益は60億円の赤字(同80億円の黒字)を見込んでいる。