「アフターコロナ」の購買行動に合わせて、店がいまやるべき3つのこと

成田直人
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スタッフにとって居心地の良い店を作ろう

「コロナウイルスで大変な今だからこそやるべき3つのこと」の前半2つは対お客さまでしたが、3つめは「対スタッフ」です。

 まとまった時間が取れない限り、スタッフに目を向けることはできません。だから、これを機にスタッフにとって働きやすい組織づくりを再考してみてはいかがでしょうか。

 例えばスタッフの休憩スペースです。レイアウトを変えたり、すでに使っている備品の老朽化を確認したり、です。私のクライアントは今回のコロナ騒動を機に、スタッフに「あったら便利な休憩時グッズ」を募集して購入しています。スタッフは大喜びで「もっとこの会社のために頑張ろう」とモチベーションを高めています。これまでは座面部分が破けているパイプ椅子だったのを買い替えたり、低反発クッションを新たに購入したりとスタッフのリクエストに応えた休憩スペースを実現しています。

 多くの店が、お客さまから見えない部分は汚れていたり、雑然としていることが多いのですが、これを機に大掃除をしたり、備品を買い替えるなど働きやすい環境づくりを始めるのも良いでしょう。

 今回のコロナ騒動でいま得ている時間を「心配ごとで浪費する」のではなく、「未来のために使う」ことが大切です。今は未曽有の危機で先行きは正直誰にもわかりません。

 それでも、今はっきり言えることは、あなた自身が決して止まらないことです。危機的状況でも考えて考え抜くことが未来を切り開く唯一の方法。売上と利益が低迷し、モチベーションも低迷してしまっては立ち上がることができなくなります。売上と利益を今すぐ取り戻すことは、自粛傾向があるから極めて難しい。だからこそ未来に希望を抱くことに時間を使っていきましょう。

 一人ひとりができることを積み重ねることで必ずやこの苦難を乗り越えて終息後にコロナウイルス前よりも組織が強くさらに成長していけると信じています。

 

なりた・なおと
19歳でABCマートアルバイト個人売上日本一を獲得。マネージャーになり昨年度対比1位、2位の原動力となる。その後、PC専門店PCデポに入社し、7ヶ月で個人売上1億円を達成。翌年、「良い」よりも「成果が出る」をモットーに小売・サービス・飲食業専門コンサルティング会社「株式会社FamilySmile」を創業。現在は、一部上場企業を中心にコンサルティング・研修・講演を手がけ多くの店舗で昨年度対比120%を達成。中には、3年で売上2倍になる店も続出するほどコンサルティングには定評がある。その功績が認められ日本三大褒章の一つ中小企業のノーベル賞と言われる「東久邇宮文化褒章」を受賞。セミナー講師ナンバーワン決定戦「S-1グランプリ」初代グランプリを獲得。

 

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