福岡発の家具総合商社・関家具が東京に「ショールーム」を開いたねらいとは?

西岡 克(フリーランスライター)

小売事業も拡大、ECのショールーミング店も

 一方、関家具は「大川本店」(福岡県大川市)をはじめ、主力のインテリアショップ「クラッシュゲート」や一枚板テーブル専門店「アトリエ木馬」といった小売店28店を、関東や近畿、九州などに直営店として展開している。

 今後は「クラッシュゲート」を中心に、出店を加速する。今秋開業する「三井アウトレットパーク岡崎」(愛知県岡崎市)にもアウトレット店を出店する。時期は未定だが、将来的には関東や近畿、九州を中心に出店を進め、現在より約8割増の50店まで拡大したい考えだ。下條氏は「大都市圏でもまだ未出店の都道府県があるため、そこに積極的に出店する」と述べる。

23年4月にオープンした「クラッシュゲート×関家具 ジ アウトレット湘南平塚店」(神奈川県平塚市)

 このほか関家具は、東京・西五反田の「TOCビル(東京卸売センター)」(東京都品川区)内に、売場面積約300坪のOMO(オンラインとオフラインの融合)型ショールーミング店舗を、4月下旬から5月の連休明けにかけてオープン予定だ。下條氏は「オンラインでは現物が体感できないので、この店舗で実際に触れてもらい、EC売上向上につなげたい」と話す。

1 2 3

関連記事ランキング

関連キーワードの記事を探す

© 2025 by Diamond Retail Media

興味のあるジャンルや業態を選択いただければ
DCSオンライントップページにおすすめの記事が表示されます。

ジャンル
業態