日本酒類販売社長が語る、2023年の酒類食品流通業界振り返り

千田 直哉 (株式会社ダイヤモンド・リテイルメディア編集局 局長)
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2023年のチャネル別売上(単体)

VTT Studio/istock
VTT Studio/istock

 次にチャネル別の売上について一覧でまとめた。

  • 酒販店(うち一般店):554800万円(対前期比3.7%増)
  • 酒販店(うち業務用): 9041700万円(同15.2%増)
  • 二次卸:8296200万円(同2.7%減)

組織小売業

  • コンビニエンスストア:6442100万円(同9.6%増)
  • スーパー:12548300万円(同1.0%増)
  • ディスカウントストア: 5818600万円(同3.7%増)
  • ホームセンター:1747600万円(同5.9%増)
  • ドラッグストア:4912800万円(同11.2%増)
  • その他:385700万円(同2.0%減)
  • ネット通販:4034700万円(同8.6%増)
  • 外食:1046500万円(同25.5%増)
  • その他  :563600万円(同8.3%増)
  • 合計: 55393400万円(同5.8%増)

 業態別では、コロナ5類移行にともない、外食や業務用酒販店、コンビニ、また当社が注力している業務用代配の新規受託による売上増、高級洋酒の需要増もあり、業務用業態では大幅な増収となった。

 また、外食の売上が対前期比25%増212300万円の増収となった。

 家庭用では本格的な人流回復に加え、価格上昇による客単価の向上により、回復拡大が見られ増収。また海外からのインバウンド消費の回復や代替物流開始により、ドラッグストア部門では11.2%増の増収となった。

 ネット通販業態においては酒類、食品、飲料共に大手メーカーを中心に販促、広告活動の投入強化が続いており、伸びは鈍化したものの売上規模は引き続き伸長している。対前期比で8.6%増、32600万円の増収となった。

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記事執筆者

千田 直哉 / 株式会社ダイヤモンド・リテイルメディア 編集局 局長

東京都生まれ。1992年ダイヤモンド・フリードマン社(現:ダイヤモンド・リテイルメディア)入社。『チェーンストアエイジ』誌編集記者、『ゼネラルマーチャンダイザー』誌副編集長、『ダイヤモンド ホームセンター』誌編集長を経て、2008年、『チェーンストアエイジ』誌編集長就任。2015年、『ダイヤモンド・ドラッグストア』誌編集長(兼任)就任。2016年、編集局局長就任(現任)。現在に至る。
※2015年4月、『チェーンストアエイジ』誌は『ダイヤモンド・チェーンストア』誌に誌名を変更。

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