ゲンキー、プロセスセンター稼働間近!「生鮮食品の品質、目標に近づいた」と自信

小木田 泰弘 (ダイヤモンド・ドラッグストア 編集長)
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Genky DrugStores(福井県、以下ゲンキー)の2019年6月期(連結)業績は、売上高は対前期比9.5%増の1038億9700万円となり、創業以来初の1000億円の大台に乗った。営業利益は同2.0%減の40億4600万円、経常利益は同1.7%減の43億500万円、当期純利益は同13.5%減の26億9700万円となった。

Genky DrugStoresの藤永賢一社長
Genky DrugStoresの藤永賢一社長

ゲンキー6期ぶりの減益 食品比率6割越え

 Genky DrugStoresが減益となったのは20136月期以来、6期ぶりとなる。一般費及び販売管理費(販管費)が売上総利益(粗利益)率の伸びを上回ったことが要因だ。

 粗利益率は対前期比0.4ポイント改善し23.5%となった。生鮮食品のロスコントロールが順調だったほか、継続的な重点メーカー施策が奏功し、値入率・割戻率が改善。医薬品や化粧品の推奨品販売強化やプライベートブランド(PB)商品の拡充などにより粗利益率改善につなげた。

 しかし正社員のベースアップやパート・アルバイト従業員の待遇改善、生鮮食品導入にかかる改装による減価償却費、電気代の増加などにより、販管費率は同0.9ポイント悪化し19.6%となった。

 既存店売上高は同3.0%増と堅調だった。同社は20178月から生鮮食品の本格導入を開始。以降、2年弱かけて全店舗に導入した。既存店売上高は、20196月期上期は生鮮食品導入による押し上げ効果があり同6.1%増と大幅伸長したが、同下期は導入効果が一巡したほか、暖冬の影響により同0.1%増にとどまった。

 期中に36店舗を新規出店した一方で2店舗を閉店。期末店舗数は252店舗となった。

 商品別売上高構成比は、「食品」61.2%、「雑貨」13.9%、「化粧品」12.9%、「医薬品」10.2%、「その他」1.8%となり、食品が初めて6割を超えた。

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8月、プロセスセンターが稼働し、コスト低減を実現!

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記事執筆者

小木田 泰弘 / ダイヤモンド・ドラッグストア 編集長

1979年生まれ。2009年6月ダイヤモンド・フリードマン社(現ダイヤモンド・リテイルメディア)入社。「ダイヤモンド・チェーンストア」誌の編集・記者を経て、2016年1月から「ダイヤモンド・ドラッグストア」誌副編集長、2020年10から同誌編集長。

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