すでに黒字でコロナ禍でも絶好調!日本版オフプライスストア、アンドブリッジ急成長の理由
コロナ禍の停滞から脱却、今後3年間で30店舗体制を目指す
現在4期目を迎えているアンドブリッジは、前期に黒字化を達成、前年比205%と大きな成長を遂げている。2022年末までに6店舗、2023年末、2024年末までにそれぞれ10店舗の出店を目指し、今後3年間で30店舗体制とする計画だ。
出店コストは極力抑え、商品価格を下げて顧客に還元することを念頭にした店づくりを進める。今期出店を計画しているのは、16号線の内側エリア。すでに2022年4月に新規オープンした川崎店の動向を検証しながら、今後は都心部への出店も前向きに検討していく。
一方でこの先解決すべき課題は、調達だという。現在、メーカーからの調達には買取型と消化仕入れ型の2種類を設けている。買取型はメーカー側にとって一気に在庫をはけるというメリットがある。消化仕入れ型の場合、メーカー側に売れない商品が残る可能性があるが、お互いに連携しながら商品の効果的な見せ方、売り方を模索できるので、長期的な付き合いにつながるというメリットがある。
「消化仕入れではメーカーの要望を聞きながら売り方を考えていくので、買取型に比べて時間がかかるのがネックだが、現状では信頼関係をしっかりと築きながら長く取引をしていきたいという思いが強い。とはいえ、調達をどのような形で拡大していくべきかは検討していく必要がある」(松下社長)
アパレル業界で長年店舗運営をしてきたワールドのスキルと、動産ビジネスで長く活躍しているゴードン・ブラザーズ・ジャパン両社の挑戦は、まだ始まったばかりといえる。オフプライスストアが日本に定着し、どこまで進化するのか、今後も是非注目していきたい。