順風満帆から一転、倒産の危機へ ブロンコビリーが窮地から抜け出したきっかけは「お客さまの声」
若手には「失敗権」を
現在はブロンコビリーの相談役となった竹市さんは、自分の経験を踏まえ「若手社員には失敗する権利がある」と力をこめる。「だから、今の社長を含め、若手には『失敗権』を与えたい」。難しいことに挑戦して、失敗するならそれもかまわないという考えだ。
「何も失敗しないということは、そもそも挑戦していないということ。社長の下で、みんなが将来を見つめながら挑戦してほしいと考えています」。
さて、2021年1月14日、ブロンコビリーは、2021年12月期の決算を発表した。売上高157億7300万円(対前期比8.7%減)、営業損失4800万円、経常利益は15億4900万円(同417.8%増)。コロナ禍で依然厳しい状況にあることは間違いない。しかしそんな中にあっても、厚切りとんかつとおばんざいを提供する新業態「とんかつ かつひろ」の開発や、自社アプリ「ブロンコマイスタークラブ」の会員獲得などに努め、外食産業の意義と価値を再確認して打ち出したコンセプト「ご馳走カンパニー」の実現に向けて奮闘を繰り返している。
千田直哉の続・気づきのヒント の新着記事
-
2024/09/02
魅力的な売場…抽象的な誉め言葉の意味を明確化するために必要なこととは -
2024/08/02
日本酒類販売社長が語る、2023年の酒類食品流通業界振り返り -
2024/07/03
「何にでも感激する経営者」の会社が業績が良い“意外な”理由 -
2024/06/07
経費率16%なのに?ローコスト経営企業が敗れ去るカラクリとは -
2024/05/23
キットカットをナンバーワンにしたマーケター「アイデアより大事なこと」とは -
2024/04/15
スーパーマーケット業界のゲームチェンジャー、オーケー創業者・飯田勧氏の経営哲学とは
この連載の一覧はこちら [1799記事]
関連記事ランキング
- 2024-09-27丸亀製麺がはなまるうどんに大きく差をつけた「逆張り戦略」とは
- 2022-12-19プレナスが創業家によるTOBで上場廃止へ! 今後の上場オーナー企業の在り方を考察
- 2021-10-18焼肉のファストフード化戦略とは?一人焼肉推奨店「焼肉ライク」躍進の秘訣を有村壮央社長に聞く
- 2022-02-09順風満帆から一転、倒産の危機へ ブロンコビリーが窮地から抜け出したきっかけは「お客さまの声」
- 2022-06-17食べ放題を「満腹」以外の価値に転換した、「焼肉きんぐ」躍進の秘密とは
- 2022-12-142席の予約確保に40万円?飲食業界震撼の新サービス「食オク」とは
- 2024-01-19物語コーポレーション、値上げしても売上急増する戦略とは
- 2019-07-19モスフードが高級バーガー店「モス プレミアム」出店、紅茶専門店との複合店舗
- 2019-07-22日本KFC、消費税増税後も店内飲食と持ち帰りを同価格に、本体価格で調整
- 2019-08-28現地レポート!ポルトガルの「フードホール」が世界を席巻し始めた理由