吉野家HDが買収!京都の人気チェーン「キラメキノトリ」の実力を探る

2025/04/22 05:35
森本 守人 (サテライトスコープ代表)

ラーメン事業強化の吉野家HDが目をつけた味はいかに

 店に入ると「いらっしゃいませ」と元気のよい声をかけられた。まず券売機の前に立ち、メニューを選んだ。この店の看板は「鶏白湯らーめん」と「台湾まぜそば」。バスの中で、ある程度のあたりをつけていたが、いざ決めるとなると心が揺らいだ。

 結局、「鶏白湯らーめん味噌」の「キラメキスペシャル並1190円」を選択。お勘定コーナーに進むと、「ご一緒にいかが」みたいな感じで、サイドメニューを提案してきた。初めての店で緊張していた私は、思わず「キラメキの豚丼」のボタンを押してしまった。

券売機でチケットを購入。初めての店だったのでやや緊張した
券売機でチケットを購入。初めての店だったのでやや緊張した

 案内されたカウンター席へ移動し、料理がやってくるのを待った。

  店内を観察すると、カウンター8席、4人掛けテーブルが3台が設置されている。ランチタイムを外したためか、お客は7割程度の入りでちょうどいい感じだ。男女比は8:2で圧倒的に男性が多い。サラリーマン風、学生風のほか、やや年配のカップルも見られた。

 67分が経過し、最初にきたのが豚丼、しばらくして主役のラーメンが到着した。運んできてくれた若い男性スタッフに「写真を撮ってもいいですか?」と聞くと、「いいですよ」とのことだったので数枚撮る。

最初に豚丼、続いてラーメンが来た
最初に豚丼、続いてラーメンが来た

 まずはラーメンのスープから。レンゲですくい、口へ持っていくとかなり濃厚な味わい。おぉ、これが吉野家HDが手に入れたかった味かと思いつつ、飲み込んだ。

スープは濃厚な味わい
スープは濃厚な味わい

 続いて麺である。公式Webサイトによれば、「私達は国内産小麦の中でも3種類の北海道産小麦をオリジナルブレンド。3種類の小麦のそれぞれの特徴(風味・食感・喉越し)を生かした配合となっています」とあり、かなりのこだわりがあるようだ。

店内の壁には「当店の麺は国産小麦100%の自家製麺です」と記したボードがかかっている
店内の壁には「当店の麺は国産小麦100%の自家製麺です」と記したボードがかかっている

 実際食べて見ると、しっかりとした食感でとてもおいしい。口コミサイトを見ても、麺を評価する声が多く、この店の大きな特徴となっているようだ。時々、豚丼、さらにテーブルにあった「カレーパウダー」でラーメンを味変しながら完食。ふーっ!おいしかった。私にとってはかなりのボリュームで、お腹がいっぱいになった。

「カレーパウダー」「レモンパウダー」はじめ複数のパウダーなどが並ぶv
「カレーパウダー」「レモンパウダー」はじめ複数のパウダーなどが並ぶ

 大満足で店を出た。食事を思い出しながら、定期的に食べたくなるだろうなと思いながら、帰りのバスに乗っていた。

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記事執筆者

森本 守人 / サテライトスコープ代表

 京都市出身。大手食品メーカーの営業マンとして社会人デビューを果たした後、パン職人、ミュージシャン、会社役員などを経てフリーの文筆家となる。「競争力を生む戦略、組織」をテーマに、流通、製造など、おもにビジネス分野を取材。文筆業以外では政府公認カメラマンとしてゴルバチョフ氏を撮影する。サテライトスコープ代表。「当コーナーは、京都の魅力を体験型レポートで発信します」。

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