新型肺炎で世界の医薬品供給に支障の可能性＝ＥＵ商議所会頭
[北京 18日 ロイター] – 欧州連合(EU)商工会議所のヨルグ・ワトケ会頭は18日、中国の新型コロナウイルス拡大に伴う供給問題が迅速に解消しなければ、世界の医薬品会社は抗生物質その他の薬品不足に直面する可能性があると警告した。
同会頭は、中国は海外からの渡航者に強制隔離措置を適用して供給網問題を悪化させていると指摘した。
中国メディアは14日、北京市が海外からの渡航者全員に14日の隔離を義務付けたと報じた。
ワトケ会頭は北京で行われた討論会で、この措置により設備の不具合が発生した場合に支援のため技術者を渡航させることが困難になると指摘。措置は妥当ではなく世界保健機関(WHO)の指針に抵触するとし、企業にとって有害との見方を示した。
自動車業界での中国でのサプライチェーンや在庫増のほか、梱包材の不足、規制面での不透明感などの問題に企業は直面していると指摘。新型肺炎に伴う混乱で、事業を中国から分散させる必要性を痛感していると語った。
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