落語家・立川志ら乃のスーパーマーケット徒然草   第3回 江古田のスーパー全部まわるぞ!(前編)

立川志ら乃(落語家)
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出て来る出て来る!「スーパー検索」にドハマリ!

 googlemap

 グーグルマップを教えてくれた彼の無邪気な表情にも後押しされ、すぐに「近くのスーパー」で検索。

 「あれ?道路を一本挟んだ向こうに、あのスーパーがあるんだ!」とか、「知らないスーパーの名前が出て来たよ!」と、こちらも貪(むさぼ)るように検索をかける。

 結局この日、まだ終電があるにも関わらず、私は「近くのスーパー」を検索し続けながら歩いて帰ることにしました。とはいえ下北沢から初台なので、2時間くらいの「寄り道スーパー徒歩帰宅」。この“スーパー検索”という遊びを手に入れた私は、どこに行っても検索検索。とくに、ふだんからよく行っている場所でのスーパー検索にはワクワクが止まりません。

 「いつも通っている道の一本隣に実はスーパーがあったのか!」

「スーパーの表示が出たから近づいて行ったらメガネ屋だった!」(「近くのスーパー」という入力に対して、「メガネスーパー」が検索結果に出るのは妥当ですが)などなど。

  そして、「待てよ…?スーパーでのおもしろハプニング集もいいけど、この『日常ワクワク』の方がおもしろくないか?」と、冒頭のコンセプトに至ります。さらに、自分ひとりでやるよりも、誰かと一緒にいろんな“気付き“を見つけたほうがおもしろいのではと、定期的に落語会を一緒にやっている後輩、立川談吉に声を掛けてみました。

 

談吉引き連れ、いざ江古田へ!

  ここで立川談吉(たてかわだんきち)についてごく簡単に紹介させていただきましょう。北海道・帯広出身で芸歴は10年くらい。立川談志に入門するも、談志が亡くなり一門の真打ち・立川左談次門下に移る。そして昨年左談次も亡くなり、現在は立川談修門下に移るというヤドカリ的な落語家人生を送っている人物です。

 それはさておき、練馬区内のとある駅の近くに住んでいる談吉を早速捕まえて、

 「よく行くスーパーある?」

 「駅の側のライフですかねぇ」

 「ほかには?」

 「いや…ほかにスーパーあるのかなぁ」

  そこで、

 「お前、これ知ってる?」

 と、自分もつい数日前に知ったグーグルマップの検索機能について説明しつつ、某・江古田駅近辺のスーパーをサーチ。

  すると、

 「マルエツプチ」

 「オオクラ」(編集部注:現在は閉店)

 「スーパーみらべる」

 「エスカマーレ」

 「ビッグ・エー」

 加えて、いくつかの「まいばすけっと」が出て来ました。

 

  「よし、談吉、このスーパーを全部回ろう!」

 

次回へ続く

 

<立川志ら乃出演イベント告知>

第229回不動院寄席

「スーパーのはなしをしよう! 9」

2019年9月28日(土)

開場 1730 開演 1800

会場 六本木不動院 二階和室

出演 立川志ら乃 立川談吉

前売り 1500円+500円相当の「物」

詳細は立川志ら乃のブログ(https://ameblo.jp/st-blog/)にて

 立川志ら乃

立川志ら乃

1974年2月24日生まれ。98年3月、立川志らくへ入門。2012年12月に真打ち昇進。16年7月に「スーパーマーケットが好きである」ことを突如自覚。スーパーに関する創作落語に「グロサリー部門」「大豆なおしらせ」など。

Twitter:@tatekawashirano

 

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