アインHD、第1四半期決算は2ケタ増収・営業利益54.3%増


アイン薬局

 アインホールディングス(北海道)が9月11日に発表した2026年4月期第1四半期決算(連結2025年5月1日~7月31日)は、売上高が前年同期比28.3%増の1,329億6,900万円、営業利益が54.3%増の42億5,400万円、経常利益が43.4%増の42億5,900万円となり、大幅な増収増益で今期をスタートした。

 第1四半期、ファーマシー事業は、売上高が18.2%増の1,085億9,000万円、セグメント利益が0.4%減の42億3,100万円となり、リテール事業は、売上高が141.2%増の215億8,100万円、セグメント利益は186.6%増の29億1,200万円と大幅に伸長した。

 ファーマシー事業では、高額医薬品の処方によって処方箋単価が上昇したほか、かかりつけ薬剤師・薬局としての機能強化や待ち時間短縮など、サービス向上に努めたことで処方箋枚数も堅調に推移。

 また、首都圏や関西圏、東海地方などの人口集積エリアを中心に調剤薬局を展開する「さくら薬局グループ」がグループ入りし、グループ調剤薬局店舗数は2,141店舗(8月1日時点)に拡大した。

 リテール事業については、コスメティックストアの「アインズ&トルペ」が、大型店舗の改装に伴う休店による影響を受けたものの、前期出店店舗の客数が堅調に推移したことに加え、前期から引き続きアジアンコスメや高価格帯コスメなどの売上が伸長し、単価が上昇。

 また、インテリアショップの「Francfranc」では、記録的な猛暑により小型扇風機「フレハンディファン」シリーズの販売数が立ち上がりから好調で、売上が順調に推移した。

 リテール事業の第1四半期末の店舗数は、「アインズ&トルペ」が6店出店して店舗数が101店舗に、「Francfranc」が1店閉店して店舗数164店舗となり、リテール事業の総店舗総数は265店舗となった。

 連結ベースの売上総利益は89億2,300万円増の218億5,400万円、売上総利益率は前年同期に比べ約4ポイント上昇して16.44%となり、売上総利益額は厚みを増した。一方、販管費は74億2,600万円増の176億円で、営業利益は14億9,700万円増加した。

 2026年4月期の連結業績については、8月に「さくら薬局グループ」がグループ入りしたことを踏まえ、業績予想を大きく上方修正。売上高は前回予想から1240億円増の6,460億円(同41.4%増)、営業利益が64億4000万円増の283億円(同67.7%増)、経常利益が44億円増の265億円(同46.6%増)を見込んでいる。

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