6月消費者物価、3.3%上昇=伸び鈍化、コメは高止まり―総務省

時事通信社

総務省
〔写真説明〕総務省=東京都千代田区(時事通信社)

 総務省が18日発表した6月の全国消費者物価指数(2020年=100)は、価格変動の大きい生鮮食品を除く総合指数が111.4と、前年同月比3.3%上昇した。プラスは46カ月連続。ガソリン補助の増額などで、4カ月ぶりに伸びが鈍化したが、食料品は高騰が続き、米類は2倍超の100.2%上昇と高止まりしている。

 生鮮食品を除く食料は8.2%上昇と、23年9月以来、1年9カ月ぶりの高い伸びとなった。米類は単一銘柄米のみが調査対象で、ブレンド米の価格は反映されない。コメに関連する品目では、おにぎりが19.1%、すし(外食)が6.5%、いずれも上昇した。

 食料ではこのほか、チョコレートが原材料価格の高騰で39.2%、コーヒー豆が主要原産国の天候不良で40.2%、それぞれ大幅に上昇した。

 政府の負担軽減支援事業の終了に伴い、電気代は5.5%上昇、都市ガス代は2.8%上昇。ただ、伸び幅はいずれも前月から鈍化した。一方、ガソリンは補助金増額や原油安を受け、1.8%下落と8カ月ぶりにマイナスに転じた。 

 宿泊料は訪日客を中心に旅行需要の拡大で6.5%上昇。通信料(携帯電話)は事業者の新料金プラン導入で11.9%上昇した。

 生活実感に近い生鮮食品を含む総合指数は3.3%、生鮮食品とエネルギーを除く総合指数は3.4%、それぞれ上昇した。

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