PPIH、第3四半期決算は営業・経常2ケタ増益

パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(東京都)が5月14日に発表した2025年6月期第3四半期決算(連結2024年7月1日~2025年3月31日)は、売上高が前年同期比7.7%増の1兆6,882億円、営業利益が16.7%増の1,286億円、経常利益が10.6%増の1,256億円となり、増収、営業・経常2ケタ増益となった。
国内事業における売上高は7.8%増の1兆4,231億8,700万円、営業利益は16.9%増の1,245億700万円と好調に推移。イベント需要や季節品需要を捉えた商品戦略や免税売上の伸長、PB/OEMの収益貢献などで、既存店売上高伸長率は5.8%増となり、売上高と営業利益が増加した。
北米事業における売上高は7.0%増の1,980億5,200万円、営業利益は15.7%減の29億8,000万円で、増収も2ケタの営業減益となった。円安進行による売上高の増加や製造オペレーションの改善などにより売上総利益率は伸長したが、南カリフォルニアの山火事やハワイのシステム障害、株式取得に伴うアドバイザリー費用の計上などが、営業減益に影響した。
アジア事業における売上高は8.6%増の669億6,800万円、営業利益は421.8%増の11億9,500万円と大きく伸長。店舗数の増加や円安進行により、売上高、販管費は増加したが、既存店とバックオフィス業務の販管費のコスト削減などで、営業利益は大幅に回復した。
2025年6月期の連結業績については、売上高で6.0%増の2兆2,200億円、営業利益で10.6%増の1,550億円、経常利益で1.4%増の1,508億円、純利益で1.5%増の900億円を見込んでいる。






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