〔海外決算〕米ターゲット、売上高予想届かず=トランプ関税で消費不透明―1月通期
【ニューヨーク時事】米小売り大手ターゲットは4日、2026年1月通期の既存店売上高が前年と比べて横ばいになるとの見通しを発表した。トランプ米大統領が掲げる高関税政策の影響を受け、消費動向に不透明感が高まっていることを踏まえた。ロイター通信によると、市場予想(1.86%増)を大幅に下回った。
トランプ氏は4日、メキシコとカナダからの輸入品に25%の関税を導入。先月4日に発動した中国への追加関税については10%上乗せし、20%に引き上げる措置を講じた。幅広い品目の輸入品価格の上昇を通じてインフレが再燃し、家計に悪影響を与えるとの観測がくすぶっている。
コーネル最高経営責任者(CEO)は4日、米CNBCテレビのインタビューに応じ、メキシコ産のアボカドなどの価格をすぐに引き上げざるを得ないとの認識を示した。価格維持へあらゆる経営努力を行うとしつつも、「25%の関税では価格が来週にかけて上がるだろう」と説明した。