三菱地所(東京都)とNTTデータ(東京都)は1月8日、丸の内エリア(大手町・丸の内・有楽町地区)に特化したAIコンシェルジュサービスの提供を開始した。このサービスは観光客や就業者の利便性向上と回遊性促進を目的としている。
AIコンシェルジュは、一般社団法人 大手町・丸の内・有楽町地区まちづくり協議会(以下、大丸有協議会)が提供するマップアプリ「Oh MY Map!」に搭載されている。このサービスでは、生成AI技術「LLM(大規模言語モデル)」と「RAG(検索拡張生成)」を活用したチャットボット機能を通じ、エリア内のイベント情報やおすすめ飲食店などの最新データをリアルタイムで提供する。
提供される情報は、「都市OS」を通じて収集される。これにはイベント情報やグルメ、アートに関するデータが統合されており、観光客や就業者など幅広い利用者が丸の内エリアの多彩な魅力を効率的に楽しむことができる。
さらに、このサービスは東京都の「AI等先端技術を活用した受入環境高度化支援事業」に採択されている。同事業は観光地におけるAI技術の導入を支援するもので、行政と民間が連携して実現している。
三菱地所とNTTデータは今後、利用者の潜在的なニーズに応えるレコメンド機能の開発や他の情報発信プラットフォームとの連携を進める予定である。また、大丸有スマートシティ推進コンソーシアムと連携し、エリア全体の利便性向上と都市機能の進化を目指す。