楽天グループ(東京都)は12月19日、処方せん医薬品を薬局や自宅で受け取ることができるアプリ「楽天ヘルスケア ヨヤクスリ」に、処方薬の服用歴などを管理できるお薬手帳機能を追加した。
これにより、ユーザーは処方薬の服用歴や種類を簡単に管理できるようになった。
お薬手帳機能では、調剤薬局が発行する調剤明細書の二次元コードをアプリで読み取ることで、処方薬の情報を登録し、服薬歴を管理できる。この機能により、各薬剤の服用方法や注意事項が一覧で表示され、効能や副作用の詳細も確認できるようになる。さらに、外出先や緊急時にもスマートフォンで服薬方法を確認できるため、医師や薬剤師に正確な処方歴を伝えることが可能となる。
また、「楽天ヘルスケア ヨヤクスリ」は、処方薬の情報を登録したユーザーに対して、1回の登録につき10ポイントの「楽天ポイント」を進呈することで、登録の促進も図る。国や自治体では、複数の医療機関で処方された薬を一元管理することで、重複服薬や飲み合わせによる副作用を防ぐ取り組みを進めており、楽天も同アプリを通じて、ユーザーの適切な服薬と健康管理への貢献を目指す。
「楽天ヘルスケア ヨヤクスリ」は2024年4月より、調剤薬局での処方薬受け取り予約サービスを開始し、11月末時点で全国5,500店舗以上の調剤薬局に対応している。
ユーザーは希望する薬局で必要な処方薬を迅速に受け取ることができ、調剤薬局側も処方せんを事前に受け付けることで余裕をもって調剤を行えるだけでなく、オンライン決済によりレジ業務の効率化も期待できる。
さらに、7月には自宅配送にも対応したことで、ユーザーは健康状態や予定に応じて、アプリ上で処方薬の受け取り方法を選べるようになった。
楽天グループは今後も「楽天ヘルスケア」をはじめとするサービス基盤を活用し、ユーザーの利便性向上と調剤薬局の業務効率化を進めていく。