【ニューヨーク時事】米小売り大手ターゲットは20日、2025年1月通期業績見通しについて、調整後1株当たり利益を8.30~8.90ドル(従来予想は9.00~9.70ドル)に引き下げた。年末商戦の本格化を今月下旬に控える中、大規模な値引きで客足が伸びた一方、衣類などの売れ行きが振るわない状況を考慮した。
8~10月期は増収減益だった。年末商戦をにらみ食料品や玩具など数千点を値下げしたことが売り上げ拡大につながったものの、純利益は前年同期比12%減となった。米東海岸の港湾労働者によるストライキに備えた輸送経路変更に伴うコスト上昇も響いた。米メディアによると、売上高と調整後1株当たり利益は市場予想を下回った。
24年8~10月期 前年同期
売上高 25,668 25,398
純利益 854 971
1株利益 1.85 2.10
(注)売上高と純利益の単位は100万ドル、1株利益は調整後、ドル