【ニューヨーク時事】米住宅改装小売り大手ホーム・デポが12日発表した2024年8~10月期決算は前年同期比6.6%の増収、4.3%の減益となった。米国では9~10月、大型ハリケーン「ヘリーン」「ミルトン」が相次いで南部州を襲ったため住宅改修資材の需要が高まる中、通年の売上高見通しを上方修正した。
一方、通年の既存店売上高見通しは前年比2.5%減と従来見通し(3~4%減)から変更した。住宅ローン金利の高止まりや物価高が響き、なおも消費者は住宅の購入に慎重な姿勢を取っている。
デッカー最高経営責任者(CEO)は「マクロ経済を巡る不確実性は残っているが、8~10月期の業績は予想を上回った」と説明。その上で「天候が正常化するにつれて、季節商品や特定の屋外プロジェクトへの関心が高まったほか、ハリケーンに関連した売上高も増加した」と語った。
◇ホーム・デポ(HD)決算の概要
8~10月期 前年同期
売上高 40,217 37,710
純利益 3,648 3,810
1株利益 3.67 3.81
(注)売上高と純利益の単位は100万ドル、1株利益は希薄化後、ドル。