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8月都内物価、2.4%上昇=コメ、電気代値上がり―総務省

空になったスーパーのコメ売り場に掲示された張り紙
〔写真説明〕空になったスーパーのコメ売り場に掲示された張り紙=27日、東京都江東区(AFP時事)

  総務省が30日発表した8月の東京都区部消費者物価指数(中旬速報値、2020年=100)は、価格変動の大きい生鮮食品を除く総合指数が107.9と、前年同月比2.4%上昇した。プラスは36カ月連続。コメが約20年ぶりの高い伸び率を記録したほか、電気代の上昇が響いた。

 生鮮食品を除く食料は2.7%プラス。13カ月ぶりに伸び率が拡大した。米類は昨夏の猛暑の影響で流通量が減少した一方、訪日客の増加などで外食需要が増え、04年3月(26.5%)以来となる26.3%の大幅上昇。コメの値上がりなどに伴い、おにぎりも8.3%上昇した。

 負担軽減のための政府の補助金がいったん終了した電気代は24.2%、都市ガス代は16.9%それぞれ伸びた。政府は8月使用分から3カ月間、補助を再開する予定で、今後は再び伸びが鈍化すると見込まれる。 

 生活実感に近い生鮮食品を含む総合指数は2.6%、生鮮食品とエネルギーを除く総合指数は1.6%それぞれ上昇した。  

東京都区部の指標は、9月20日に公表される全国消費者物価指数の先行指標となる。