〔海外決算〕米タペストリー、減収減益=米中苦戦―4~6月期
【ニューヨーク時事】人気ブランド「コーチ」などを展開する米タペストリーが15日発表した2024年4~6月期決算(24年度第4四半期)は減収減益だった。インフレの根強さが残る北米や、景気減速に直面する中国での売れ行きが鈍ったことが響いた。 米メディアによると、売上高と調整後の1株当たり利益は市場予想を上回った。欧州の売り上げが伸長したことが寄与した。
24年度通期(23年7月~24年6月)は増収減益だった。
25年度通期見通しは、売上高が前期並みの67億ドル、調整後1株当たり利益を4.45~4.50ドルと、前期比約1.5%増と見積もった。
昨年8月には、マイケル・コースなど人気ブランドを手掛けるカプリを85億ドルで買収すると発表したが、米当局が統合阻止へ提訴に踏み切ったため、実現に不透明感が漂っている。
◇タペストリー(TPR)決算の概要
24年4~6月期 前年同期
売上高 1,591 1,620
純利益 159 224
1株利益 0.92 0.78
(注)売上高と純利益の単位は100万ドル、1株利益は調整後、ドル