〔海外決算〕米ウォルマート、増収減益=通期見通し引き上げ―5~7月期
【ニューヨーク時事】小売り世界最大手の米ウォルマートが15日発表した2024年5~7月期(第2四半期)決算は増収減益だった。通販の売り上げが前年同期比21%増とけん引。消費の底堅さを踏まえ、通期業績見通しを引き上げた。
米メディアによると、売上高と調整後の1株当たり利益は市場予想を上回った。
マクミロン最高経営責任者(CEO)は電話会見で、「世界全体で消費は今のところ弱まっていない」と強調した。
米国の既存店売上高(燃料除く)は4.2%増(前年同期は6.4%増)だった。インフレの根強さが残る中、「食料品の売れ行きが好調だった」(幹部)ことが奏功した。広告事業も26%増と業績を押し上げた。純利益は、前年同期に多額の資産売却益を計上した反動から大幅に減少した。
通期業績見通しは、売上高を3.75~4.75%増(従来予想は3.0~4.0%増)、営業利益を6.5~8.0%増(同4.0~6.0%増)、調整後1株当たり利益を2.35~2.43ドル(同2.23~2.37ドル)にそれぞれ上方修正した。
◇ウォルマート(WMT)決算の概要
24年5~7月期 前年同期
売上高 169,335 161,632
純利益 4,501 7,891
1株利益 0.67 1.27
(注)売上高と純利益の単位は100万ドル、1株利益は調整後、ドル