エンチョー、第1四半期は減収も利益は回復
8月8日にエンチョー(静岡県)が発表した2025年3月期第1四半期決算(連結2024年4月1日~6月30日)は、売上高が前年同期比2.5%減の85億8,100万円となったものの、営業利益が25.9%増の5,000万円、経常利益が77.3%増の2,900万円となり、回復に転じた。
第1四半期は、収益力の向上を目的に既存店のホームセンター「ジャンボエンチョー下川原店」の全面改装を実施したほか、全店舗で地域に根差した品揃えの強化に注力した。
ホームセンター事業は、日用消耗品や防災用品の売上が伸長し、リフォーム、エクステリアの工事関連が好調に推移。一方、木材などの資材関連や園芸用品、ペット用品などが低迷したことで、事業売上高は2.9%減の63億2,800万円、2,200万円の営業損失を計上した。
専門店事業は、ハードウェアショップが建築金物、塗料、作業衣料などを中心に好調な動きをみせたが、アウトドアショップがキャンプ用品やウェアなど高単価品の販売が減少し、苦戦。事業売上高は2.6%減の19億7,400万円、営業損失は4,300万円となった。
売上総利益に営業収入を加えた営業総利益は3,500万円減の28億8,800万円となったが、販管費が4,500万円減の28億3,800万円に抑えられたことから、営業利益を前年同期に比べて1,000万円押し上げた。
2025年3月期の連結業績については、売上高で0.2%増の344億円、営業利益で65.8%増の3億4,000万円、経常利益で218.8%増の1億7,000万円を計画している。