永谷園ホールディングスは17日、三菱商事系の投資ファンドと組んで実施した経営陣による自社買収(MBO)が成立したと発表した。1株当たり3100円で16日まで行ったTOB(株式公開買い付け)に約83%の応募があった。9月下旬の臨時株主総会を経て上場廃止となる見通し。
投資ファンドは三菱商事の保有分を除く全株式をいったん取得。その後、永谷栄一郎会長ら創業家が34.5%を再出資し、ファンドが55.5%、三菱商事が10%を持つ資本構成とする。非上場化によって意志決定のスピードを上げ、積極的な海外展開や既存ブランドの強化に注力する。