総務省が28日発表した6月の東京都区部消費者物価指数(中旬速報値、2020年=100)は、価格変動の大きい生鮮食品を除く総合指数が107.0と、前年同月比2.1%上昇した。34カ月連続のプラス。電気代やガス代の値上がりで、伸び率は前月(1.9%)を上回った。
電気・ガス代を抑制する政府補助金が半減されたことなどが響き、電気代は10.8%上昇。都市ガス代は3.8%上昇と、1年1カ月ぶりにプラスに転じた。エネルギー全体は7.5%上昇。電気・ガス補助金は5月使用分(6月請求分)まででいったん終了するが、政府は8月使用分から3カ月間、補助を再開する方針。電気・ガス代支援策が今後も物価動向に影響しそうだ。
生鮮食品を除く食料は3.0%上昇。値上がりは続いているものの、伸び率は昨夏以降、鈍化傾向が続いている。
生活実感に近い生鮮食品を含む総合指数は2.3%、生鮮食品とエネルギーを除く総合指数は1.8%それぞれ上昇した。
東京都区部の指数は、7月19日に公表される全国消費者物価指数の先行指標となる。