永谷園ホールディングスは3日、経営陣による自社買収(MBO)を実施すると発表した。三菱商事子会社の投資ファンドと組み、1株3100円でTOB(株式公開買い付け)を行う。買収金額は最大で約480億円。株式を非公開化し、迅速な意思決定の下で積極的な海外展開や既存ブランドの強化に注力する。
投資ファンドの丸の内キャピタル(東京)が、4日から7月16日まで株式を買い付ける。現在、約12%を出資している三菱商事は株主として残る。買い付け終了後に創業家が再出資し、最終的な保有比率はファンドが55.5%、永谷栄一郎会長ら創業家が34.5%、三菱商事が10%となる。