【ニューヨーク時事】米小売り大手ターゲットは20日、食品など5000品目の商品を値下げすると発表した。米国が根強いインフレに見舞われる中、買い物客を呼び込むため、売り上げのテコ入れで大胆な対策を講じた形だ。
同社は「買い物客は飲料、食品、家庭の必需品で低価格を享受できる」「計数百万ドルの節約になる」と強調。約5000の「頻繁に購入される」品物を値引きする方針で、約1500の商品は既に値下げに踏み切っており、残りは今夏に実施する。
ターゲットは「特に27日のメモリアルデー、7月の独立記念日、秋の新学期に備え、予算を最大限活用して必需品を調達する上で値引きを受けられる」と説明した。
20日の米市場のターゲット株は前週末終値比2.1%安で引けた。同社は22日に四半期決算公表を予定。2024年1月通期の売上高は7年ぶりに減少に転じた。