総務省が19日発表した2023年度平均の全国消費者物価指数(20年=100)は、価格変動の大きい生鮮食品を除く総合指数が105.9と、前年度比2.8%上昇した。プラスは3年連続。伸び率は前年度(3.0%)と比べ低下したが、日銀が物価上昇目標とする2%は2年連続で上回った。
生鮮食品を除く食料は7.5%上昇で、伸びは前年度(5.4%)より加速した。エネルギーは政府の負担軽減策の効果で8.0%下落した。
生活実感に近い生鮮食品を含む総合指数は3.0%上昇。生鮮食品とエネルギーを除く総合指数は3.9%上昇と、1981年度(4.0%上昇)以来の高い伸びとなった。
同時に発表した24年3月の全国消費者物価指数は、前年同月比2.6%上昇した。31カ月連続のプラス。