総務省は12日、2023年10月1日現在の外国人を含む総人口が、前年比59万5000人(0.48%)減の1億2435万2000人だったと発表した。13年連続の減少。75歳以上は初めて2000万人を超え、人口減少と高齢化がさらに進んでいる様子が浮き彫りとなった。
死亡数が出生数を上回る「自然減」は17年連続で、減少幅は83万7000人。比較可能な1950年以降で最大を更新した。入国者が出国者を上回る「社会増」は24万2000人で、2年連続で増加した。外国人の社会増は24万人。
年齢別では、75歳以上の人口が2007万8000人。割合は16.1%を占めた。65歳以上で見ても、29.1%と最高を更新。15~64歳の生産年齢人口は59.5%で、前年を0.1ポイント上回った。15歳未満は11.4%で最低。
都道府県別では、東京は2年連続で人口が増加。増加率は前年より0.14ポイント伸びて0.34%となった。一方で、他の46道府県は減った。減少率が前年より拡大したのは38道府県。割合が最も高かったのは秋田の1.75%だった。
自然増減に限ると、全都道府県が2年連続で減少。転入者が転出者を上回る社会増は東京、埼玉、千葉、神奈川など22都道府県だった。前年に社会減となっていた岐阜と静岡は、社会増に転じた。
総人口のうち日本人のみで見ると、83万7000人(0.69%)減の1億2119万3000人。減少幅は12年連続で広がり、最大を更新した。
◇都道府県別人口と増減率
人口(千人) 増減率(%)
北海道 5,092 ▲ 0.93
青 森 1,184 ▲ 1.66
岩 手 1,163 ▲ 1.47
宮 城 2,264 ▲ 0.68
秋 田 914 ▲ 1.75
山 形 1,026 ▲ 1.42
福 島 1,767 ▲ 1.31
茨 城 2,825 ▲ 0.53
栃 木 1,897 ▲ 0.60
群 馬 1,902 ▲ 0.60
埼 玉 7,331 ▲ 0.08
千 葉 6,257 ▲ 0.15
東 京 14,086 0.34
神奈川 9,229 ▲ 0.04
新 潟 2,126 ▲ 1.22
富 山 1,007 ▲ 0.96
石 川 1,109 ▲ 0.78
福 井 744 ▲ 1.12
山 梨 796 ▲ 0.75
長 野 2,004 ▲ 0.80
岐 阜 1,931 ▲ 0.75
静 岡 3,555 ▲ 0.75
愛 知 7,477 ▲ 0.25
三 重 1,727 ▲ 0.88
滋 賀 1,407 ▲ 0.16
京 都 2,535 ▲ 0.57
大 阪 8,763 ▲ 0.22
兵 庫 5,370 ▲ 0.60
奈 良 1,296 ▲ 0.79
和歌山 892 ▲ 1.27
鳥 取 537 ▲ 1.14
島 根 650 ▲ 1.27
岡 山 1,847 ▲ 0.84
広 島 2,738 ▲ 0.78
山 口 1,298 ▲ 1.21
徳 島 695 ▲ 1.27
香 川 926 ▲ 0.91
愛 媛 1,291 ▲ 1.16
高 知 666 ▲ 1.37
福 岡 5,103 ▲ 0.26
佐 賀 795 ▲ 0.74
長 崎 1,267 ▲ 1.25
熊 本 1,709 ▲ 0.55
大 分 1,096 ▲ 0.95
宮 崎 1,042 ▲ 0.96
鹿児島 1,549 ▲ 0.89
沖 縄 1,468 ▲ 0.02
全 国 124,352 ▲ 0.48
(注)▲はマイナス