西友(東京都)は4月3日、北海道および九州の店舗事業を譲渡すると発表した。
北海道事業は、イオン北海道(北海道)に譲渡する契約を締結した。現在170店舗を展開するイオン北海道は実店舗拡大に注力しており、西友の9店舗も今後イオンの下で成長を目指す。
九州事業は、イズミ(広島県)に譲渡する契約を締結した。イズミグループは九州全域で84店舗を展開しており、西友が所有する69のサニー店舗はイズミと統合し、今後も地域住民の暮らしをサポートする。
今回の北海道および九州の店舗事業譲渡は、同社が策定した本州を基盤と位置付ける戦略推進の第一歩としている。今後はM&Aによる事業拡大も視野に入れながら、本州に経営資源を集中させ、物流やAI/DX、データ活用人財育成への投資を加速させる方針だ。
なお、今回の決定に伴う人員整理は計画しておらず、北海道・九州店舗の従業員は譲渡先の両企業において引き続き業務に従事する予定だ。