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2月訪日客、278万人=コロナ禍前比7.1%増―政府観光局

外国人観光客らでにぎわう浅草寺の雷門
〔写真説明〕外国人観光客らでにぎわう浅草寺の雷門=2月11日、東京都台東区(時事通信社)

 日本政府観光局が19日発表した2月の訪日外国人数(推計値)は前年同月比1.9倍の278万8000人となった。新型コロナウイルス感染拡大の影響がなかった2019年同月(260万4322人)からは7.1%増加し、2月としての過去最高を更新した。韓国や台湾、米国などからの訪日客が引き続き堅調で全体をけん引した。

 回復が遅れている中国(香港・マカオ除く)は前年同月比12.7倍の45万9400人だった。2月中旬に迎えた春節(旧正月)休暇が例年より長かったことも寄与し、19年同月と比べた回復率は63.5%と前月(55.1%)からさらに上昇。初めて6割台に乗せた。 

 高橋一郎観光庁長官は記者会見で中国に関し、内需低迷などを下押し要因に挙げて「ほかの市場の回復状況と比べると、まだまだ安定して伸ばしていかなくてはいけない」と指摘。訪日促進に取り組む考えを示した。

 国・地域別では、韓国が81万8500人でトップ。2位は台湾(50万2200人)、3位は中国で、これに香港(20万5900人)、米国(14万8700人)が続いた。台湾は単月での過去最高を更新した。  

一方、2月に海外に出国した日本人数は前年同月比1.8倍の97万8900人。円安による割高感などが響き、コロナ禍前の63.8%水準と伸び悩みが続いている。