総務省が5日発表した11月の東京都区部消費者物価指数(中旬速報値、2020年=100)は、価格変動の大きい生鮮食品を除く総合指数が106.0と、前年同月比2.3%上昇した。27カ月連続のプラス。ただ、伸び率は2カ月ぶりに鈍化し、2022年7月(2.3%)以来、1年4カ月ぶりの低い水準となった。電気・ガス代が下落したほか、食料の伸びが縮小した。
項目別では、エネルギー価格が16.7%低下と、前月の14.1%低下からマイナス幅を拡大。生鮮食品を除く食料は6.4%上昇と、前月の7.3%上昇からプラス幅が縮小した。
生活実感に近い生鮮食品を含む総合指数は2.6%、生鮮食品とエネルギーを除く総合指数は3.6%それぞれ伸びた。
東京都区部の指数は22日に公表される全国消費者物価指数の先行指標となる。