米アマゾン、来年から車販売へ=現代自が第1弾
【ニューヨーク時事】米インターネット通販最大手アマゾン・ドット・コムは16日、来年から自動車販売店がアマゾンの米サイトで車を販売できるようにすると発表した。第1弾として、韓国・現代自動車の車を買えるようになる。
顧客は、住んでいる地域で購入可能な車をアマゾンで検索し、好みの車を選択した上で、好きな支払い方法で決済できる。購入後は都合の良いときに地元販売店に取りに行くか、納車してもらえる。販売店にとっては、取り扱っている車をアマゾンを通じて宣伝できるメリットがある。
また、両社によると、2025年以降に販売する現代自の車では、アマゾンの音声アシスタント「アレクサ」を使えるようにする。ハンズフリーで音楽の再生や道案内システムの操作を行えるほか、家の暖房をつけたり、自宅のドアの施錠を確認したりといったこともできるという。
米メディアによると、米国の多くの州で、販売店を通さない新車販売は難しく、禁止されている地域もある。今回の取り組みでは、最終的に車を売るのは販売店のままとなる。
一方、米電気自動車(EV)大手テスラは、以前から販売店を通さずオンラインで車を販売している。多くの州で既存販売店との法廷闘争に発展したが、結果としてEVに関しては販売店経由でなくても車を売れる地域が増えたという。直販の仕組みは、他のEV新興企業も採用している。