総務省が25日発表した8月の東京都区部消費者物価指数(中旬速報値、2020年=100)は価格変動の大きい生鮮食品を除く総合指数が105.3と、前年同月比2.8%上昇した。食料やガソリンの値上がりで24カ月連続の上昇となった一方、伸び率は2カ月連続で低下した。
原料価格の高騰などで、生鮮食品を除く食料は8.9%上昇し、全体を押し上げた。ガソリンも9.1%上昇した。一方、エネルギー価格は15.9%低下。政府の負担軽減策などにより、電気代や都市ガス代が大幅に下がり、伸び率鈍化につながった。
生活実感に近い生鮮食品を含む総合指数は2.9%、生鮮食品とエネルギーを除く総合指数は4.0%伸びた。
東京都区部の指数は9月22日に公表される全国消費者物価指数の先行指標となる。