ドラッグストア大手のツルハホールディングスが10日開いた定時株主総会で、同社が提案した創業家出身を含む社内取締役5人の選任案に対し、賛成率が8~9割だったことが分かった。ツルハが関東財務局に提出した臨時報告書で14日、明らかになった。
株主総会では、会社側提案の取締役選任案が可決され、大株主の香港系投資ファンド、オアシス・マネジメントによる社外取締役5人の選任案は否決された。
臨時報告書によると、鶴羽順社長への賛成率は83.69%、樹会長は83.37%。それぞれ前年からは約15ポイント、約11ポイント低下した。他の社内取締役への賛成率は98%台。ツルハが提案した新たな社外取2人の賛成率は7割台だった。
オアシス側の社外取5人への賛成率は20.99~28.10%にとどまった。
株主提案に関して、米議決権行使助言会社2社の判断は、ツルハ側提案への支持とファンド側への賛成推奨に分かれていた。ツルハの筆頭株主で、13%超の株を保有するイオンは、会社側提案に賛成するとしていた。