7月都内物価、3.0%上昇=資源高一服で伸び鈍化―総務省
総務省が28日発表した7月の東京都区部消費者物価指数(中旬速報値、2020年=100)は価格変動の大きい生鮮食品を除く総合指数が105.1と、前年同月比3.0%上昇した。23カ月連続の上昇だが、資源高が和らぎ電気・ガス代が下落したことで、伸びは前月(3.2%)から鈍化した。鈍化は2カ月ぶり。
エネルギー価格全体は前年同月比11.9%の低下で、前月の6.9%低下からマイナス幅が拡大。電気代は16.7%、都市ガス代が9.1%それぞれ下落した。政府の負担軽減策も価格の押し下げに寄与した。
一方、生鮮食品を除く食料は9.0%上昇と高い伸びが続いた。鳥インフルエンザの影響で鶏卵は31.4%上昇。原材料価格の高騰などを背景にあんパンや外食のハンバーガーも伸びた。 宿泊料も15.1%上昇した。政府の観光需要喚起策「全国旅行支援」が一部自治体で終了したことに加え、訪日外国人観光客の増加などが押し上げ要因となった。
生活実感に近い生鮮食品を含む総合指数は3.2%、生鮮食品とエネルギーを除く総合指数は4.0%伸びた。 東京都区部の指数は8月18日に公表される7月の全国消費者物価指数の先行指標となる。