ドラッグストア大手のツルハホールディングスに、香港系投資ファンドのオアシス・マネジメントが行った株主提案について、米議決権行使助言会社の「インスティテューショナル・シェアホルダー・サービシーズ(ISS)」が賛成を推奨する判断を出したことが27日、分かった。オアシスは新たな社外取締役の選任などを求めている。
ISSは機関投資家などに対し、オアシスが推薦する5人の社外取選任への賛成を推奨。一方、現在3人いるツルハの社外取に対しては、再任の反対や解任の賛成を助言。ツルハが提案する新たな2人の社外取の選任案にも反対を推奨した。
オアシスは今年6月、ツルハの現在の社外取について「独立性を欠く」と指摘し、新たな社外取の選任など計9件の株主提案を示した。これに対し、ツルハ経営陣は「ガバナンス(企業統治)上の問題はない」と反論。8月10日に開く株主総会に向けて対立が深まっている。