6月消費者物価、3.3%上昇=電気代値上げで伸び拡大―総務省
総務省が21日発表した6月の全国消費者物価指数(2020年=100)は、価格変動の大きい生鮮食品を除く総合指数が105.0と、前年同月比3.3%上昇した。上昇は22カ月連続。加工食品の値上がりが続く中、大手電力が家庭向け規制料金を値上げした影響で電気代が押し上げられ、上昇率は5月の3.2%から拡大した。
生鮮食品を除く食料の価格は9.2%上昇した。原材料費や物流コストなどの上昇で、調理食品は9.9%、菓子類は10.8%それぞれ上昇した。個別の品目では、鶏卵が35.7%値上がりした。
エネルギー価格は6.6%下落した。政府の電気・ガス料金の負担軽減策で全体の価格は押し下げられているものの、値上げのあった電気代の下落率が5月の17.1%から6月は12.4%に縮小した。
生活実感に近い生鮮食品を含む総合指数は3.3%、生鮮食品とエネルギーを除く総合指数は4.2%それぞれ伸びた。 〔写真説明〕総務省=東京都千代田区