6月の都内物価、3.2%上昇=電気代値上げで伸び拡大―総務省
総務省が30日発表した6月の東京都区部消費者物価指数(中旬速報値、2020年=100)は、価格変動の大きい生鮮食品を除く総合指数が104.8と、前年同月比3.2%上昇した。上昇は22カ月連続。電気代の値上げにより、伸び率は前月の3.1%上昇から小幅拡大した。
エネルギー価格は6.9%低下と、前月の8.2%低下からマイナス幅を縮小した。このうち電気代は10.9%低下(前月は16.1%低下)。6月1日から値上がりしたことを反映した。都市ガスは2.8%低下。原料費変動による調整額の下落で、21年9月以来のマイナスに転じた。
生鮮食品を除く食料は8.9%上昇で前月と同じ高い水準。このうち鶏卵は鳥インフルエンザの影響などで33.2%上昇と、05年4月以来の高い伸びとなった。また食用油は21.5%、調理食品は9.7%それぞれ上昇。原材料価格の高騰などが引き続き影響した。
生活実感に近い生鮮食品を含む総合指数は3.1%、生鮮食品とエネルギーを除く総合指数は3.8%それぞれ上昇した。
東京都区部の指数は、来月21日に公表される6月の全国消費者物価指数の先行指標となる。