総務省が26日発表した5月の東京都区部消費者物価指数(中旬速報値、2020年=100)は、価格変動の大きい生鮮食品を除く総合指数が104.7と、前年同月比3.2%上昇した。上昇は21カ月連続。政府の電気・ガス料金負担軽減策などで伸びは鈍化したが、食料価格は依然、大幅な上昇が続いている。
生鮮食品を除く食料は8.9%上昇で前月と同じ伸び。一方、エネルギー価格は8.2%低下(前月は2.6%低下)した。このうち都市ガス代は1.9%上昇したが、電気代が16.1%低下した。
生活実感に近い生鮮食品を含む総合指数は3.2%、生鮮食品とエネルギーを除く総合指数は3.9%それぞれ上昇した。
東京都区部の指数は、来月23日に公表される5月の全国消費者物価指数の先行指標となる。